上値余地は小さくなってきたが、それでも下げない

優利加さん
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昨日の米国株式相場は反落した(DJIA -300.74 @27,272.30, NASDAQ +29.00)。ドル円為替レートは107円台半ばの前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証1部では、上昇銘柄数が943に対して、下落銘柄数は943となった。騰落レシオは141.61%。東証1部の売買代金は2兆2934億円。

TOPIX -4 @1,625
日経平均 +34円 @23,125円

米国株安と円高もあって、日経平均は下げて始まった。しかし、日本でも経済が再開されつつあり、世界各国で金融政策と財政政策を総動員して景気を下支えしているため期待は強く、株価は大きくは下がらない。金融政策が効きすぎて「コロナバブル」の心配をする人も出てくるほどである。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日、今日と今回の戻り相場の高値更新は止まっている。今日は下げて始まったが終わってみれば陽線で引けた。下から順番に上向きの60日移動平均線、上向きの25日移動平均線、上向きの10日移動平均線が走っており、株価はその上で推移している。明確な株価サイクル3の局面(着実な上昇)である。ただ、コロナ前の高値を突き抜けて上昇し続けるとは考え難く、当面の上昇幅は小さくなっている。逆張りの個人投資家がこぞってNEXTFUNDS日経平均ダブルインバース(1357)を買っていてその残高が急増しているのは心情的には理解できる。この「日経Dインバ」は株価が下がるほどもうかるが、上がるほど損をするので、今は含み損がかなり増えているはずである。このまま下がらずにじりじりと戻り高値を更新すると、踏み上げに耐えらずに投げる人もたくさんでてくるだろう。私なら25日移動平均線が下向きになるまで待つが。

33業種中26業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、不動産(2位)、鉄鋼(3位)、建設(4位)、保険(5位)となった。

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