「赤三兵思案星」だがまだ行けるか?

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続伸した(DJIA +267.63 @25,742.65, NASDAQ +56.33 @9,608.38)。ドル円為替レートは108円台半ばの前日比大幅な円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,177に対して、下落銘柄数は896となった。騰落レシオは143.18%。東証1部の売買代金は2兆7736億円。

TOPIX +11 @1,599
日経平均 +288円 @22,614円

テクニカル的には過熱感が高まっているが、本日も続伸して3月19日を起点とした今回の戻り相場の高値を更新した。トランプ米大統領が米経済の支援策の検討を始めたと報道されて米経済の本格再開が期待された。また、円相場は一夜にしてほぼ1円円安に動いたことも株式相場を支えた。先進国を中心に世界的な大規模金融緩和による過剰流動性で資金がマネーマーケットに溢れており、それが株式市場に注ぎ込んでいる。売り方が耐え切れずに買い戻している。巷では、アナリスト、エコノミスト、評論家をはじめとする「お利口さん」たちの「ファンダメンタルズが悪いから株価が上がるのはおかしい」というような意見を目にするが、ファンダメンタルズの変化を確認してから動くのでは遅すぎる。6~9カ月先のファンダメンタルズの変化を予想・想像して動かないと相場の波に乗れない。足元のファンダメンタルズは悪いが、3月19日の底値から4割上げた。これが現実の相場である。しかし、どんな相場にも賞味期限はあるので要注意である。一直線の上昇は早晩止まり、やがて横ばいとなり、さらに調整してから押し目を付けてまた上がるというリズムになるのではないだろうか。

日経平均の日足チャートを見ると、高値圏で陽線が連続して出現して伸び切ったかなと思われるところで、さらに上放れて上下にひげを引いた短陰線が出て「赤三兵思案星」のような形となった。普通ならここらで一服するはずだが、今回は予想以上に強いのでもう少し上げ続けるかも。

33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位:円安効果)、非鉄金属(2位)、ゴム死品(3位)、ガラス・土石(4位)、空運(5位)となった。

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