TOPIX -14 @1,564
日経平均 -38 @21,878円
日経平均は昨日まで4営業日連続で上昇し1,500円超上昇していたため利益確定売りが出やすい状況であった。そこへ中国が反体制活動を禁じる「香港国家安全法」を制定することを公式に採択したため、米国による制裁強化とその結果である世界景気の遅れが懸念された。日経平均は下げたが、下げ幅は小さい。日本国内の経済活動再開による期待がかなり大きく、これが相場を下支えしている。
売られ過ぎていた鉄鋼株、自動車株、金融株などのバリュー株が買われている一方、成長期待が強いグロース株の上値はやや重い。ただ、バリュー株の多くは構造的な問題を抱えており、上昇するにしてもその賞味期限は短い、或いは過ぎたかもしれない。
日経平均の日足チャートを見ると、株価サイクル3の局面で強い上昇トレンドが発生しているが、今日はスピード調整で足踏みとなった。早晩、上向きの10日移動平均線に近づくと見ている。
33業種中28業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、海運(2位)、空運(3位)、輸送用機器(4位)、金属製品(5位)となった。