実体経済とかけ離れた上昇で思うこと

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株日記は「米国株について」を朝の8時頃
「日本株について」を夕方に(1日2回)更新しています。


5月29日 金曜日

日本株について
本日の日経平均株価は、38円安の21877円で取引終了。
売りが先行するも下げ幅は限定的。前場はおよそ21750円から21850円までの間で上下しますが、後場は右肩上がりになって前日値を回復するところがありました。最後にまとまった売りが出て僅かに下落。5日ぶりの反落です。


〇東証1部の売買代金と騰落状況
売買代金は4兆6423億円。出来高は23億8386万株。
MSCI株価指数算出の採用銘柄変更に伴う売買が膨らみました。
値上がり銘柄数は674、値下がり銘柄数は1438、変わらずは58銘柄でした。

〇東証1部の業種別ランキング
5業種が上昇、28業種が下落
上昇率の高い順
医薬品、精密機器、情報通信、食料品、倉庫・運輸

下落率の高い順
鉄鋼、海運、空運、輸送用機器、金属

〇日経平均採用銘柄の騰落率
値上がり銘柄数は45、値下がり銘柄数は176、変わらずは4銘柄でした。
上昇率の高い順
第一三共 8.52%高、凸版印刷 5.86%高、中外製薬 5.76%高、ニチレイ 5.38%高、エーザイ 4.82%高

下落率の高い順
日産自動車 10.79%安、ニコン 9.09%安、三菱自動車工業 8.98%安、NTN 7.76%安、マツダ 7.52%安

〇米国株の反落はマイナス材料
ダウ平均 0.58%安(147ドル安)、ナスダック 0.46%安、S&P500指数0.21%安。3指数揃って反落。これは日本株にマイナス材料。

〇欧州株の上昇はプラス材料
ドイツ(DAX)1.06%高、フランス(CAC)1.76%高、イギリス(FTSE)1.21%高。3市場揃って続伸はプラス材料ですが、米国株の後半失速は織込んでいない為、買い材料としての力は乏しいと考えていました。

〇ドル円相場による影響は限定的
本日も動かず1ドル107円台で推移。株式相場への影響も限定的でした。

〇熱狂が一旦冷める
日経平均は4営業日で1500円を超える上げ幅になっているうえ、週末のリスク回避から利益を確定する動きと戻り売りが強まる展開を予想。暴騰での熱狂が一旦冷めると考えていました。

〇実体経済とかけ離れた上昇で思うこと
今週の株日記で書いていた内容になります。
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木曜日に書いていたこと

・踏み上げ相場
火曜日にも書かせていただきましたが、上昇要因の一つとして「踏み上げ」があると考えています。私は空売りしていませんが。

踏み上げ相場とは、空売りしていた投資家による損失覚悟の買い戻しで株価が上昇すること。
株価が上昇し続けている為、損失を拡大させないために損切り覚悟で買戻し。それが株価の押し上げ要因になっている側面もあり。空売り比率は日を追って低下しており、買い戻す動きが進んでいます。

・提灯(ちょうちん)がついたかな?
株価が大きく上昇した時、その背後に大口投資家あり。注目度が高まり(周りより明るくなることから)、「提灯をつける・提灯がつく」と言われます。それに追随買いすることを「提灯につく」。

私は少しマイナスイメージを持っており、大口投資家が提灯をつけたと思えば追いません。
提灯は「寄せ」で、買い集まって株価が高くなれば売り抜ける・・・集まった投資家は逃げ遅れると大損。

今は日本株全体の流れが提灯くさい。
売買代金は3兆3816億円まで急増。大商いが示す通り、多くの利益確定と戻り売りを巨額マネーが吸収しています。さすが、日経平均を短期暴騰させるだけのことはある。

ちなみに、保有株がありますので下落を望んでいるわけではありません。
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水曜日に書いていたこと

・利益確定と戻り売りを吸収
利益確定と戻り売りも多く出ていますが、東証1部の売買代金が3兆円近くなっていることから、売りを吸収しながら上昇する「理想的な展開」だと思っています。但し、「実体経済とかけ離れた株価の戻り」という見方に変わりはなく、警戒感を強めています。
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火曜日に書いていたこと

・実体経済とかけ離れた株価の戻り
日経平均は21271円まで戻してきました。
コロナショック前の株価水準は、およそ23000円から24000円の間。
低くみて23000円とすれば、7.5%減まで戻しています。

経済と株価は常に比例しませんが、異常な行き過ぎは修正されるもの。
日経平均の戻りを経済に当てはめて単純計算すると、コロナショックによる損失は10%未満。しかし、この損失で済むと予想する投資家はほとんどいないと思います。(企業によっては増収増益または少ない損失のところもありますので、全ての企業が対象ではありません)

現在、新たな感染者は減少傾向にあり3密を避けた行動が奏功しています。でも、楽観して3密が増えれば再び感染拡大で緊急事態。このまま終息すれば良いですが、国民の7割前後が感染して完治するまで(免疫を持つまで)終息しないという慎重な見解を重要視するべき。それまでは、感染者急増による医療崩壊を防ぎながら、免疫を持つ人を増やしていく長い道のり。また、日本で抑え込んでも海外の感染者が入ってくれば急増するかもしれません。今更言うことではありませんが、ウイルス絡みの問題は山積で、感染者・医療・経済のバランスがとても大切な時。

即ち、大きく落ち込んだ(落ち込みが予想される)業績が完全に回復するまでは、多くの時間が必要。それなのに、株価は既に7.5%減の水準まで戻しているのです。経済は少しずつ回復していくと思いますが、株価はあまりにも先走っているので警戒感を強めています。
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