上昇チャネルを着実に描いている

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +369.04 @24,575.94, NASDAQ +190.68 @9,375.78)。ドル円為替レートは107円台後半の前日比やや円高水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,005に対して、下落銘柄数は1,058となった。騰落レシオは117.05%。東証1部の売買代金は1兆9230億円。

TOPIX -3 @1,491
日経平均 -43 @20,552円

日本だけでなく世界各国で経済活動が徐々に再開していることを好感して株式相場は戻り歩調を続けいている。今日は米中の対立激化を警戒した売りが上値では出て株価の頭を抑えた。トランプ米大統領は新型コロナウィルスの感染拡大で中国が対策を怠ったと猛烈に非難している。

日経平均の日足チャートを見ると、今日は陰線となったもののザラバ高値では今回の戻り相場の高値を更新し、上昇チャネルを着実に描いている。通常の景気悪化による株価急落時は、まず、最初の急落がしばらく続いた後1番底を付けて、その1~3か月後にさらに下押しして2番底を付けることが多い。なぜなら景気の底がなかなか見えないからである。その間、金融政策や財政政策で景気テコ入れがあるが、一度にガツンとやらずに小出しするのでなかなか効果が出ない。これとは対照的に、今回の不景気は人の行動を強制的に制限して、ある意味わざと景気を悪くした。原因ははっきり分かっており、景気テコ入れの金融・財政政策も大規模な出動となった。これにより景気の底が見えたとマーケットは感じているのだろう。景気の底が見えたら、例え後追いの経済指標が悪い数値であっても株価はもう下げない。なぜなら、株価は未来しか見ていないからだ。

33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、ガラス・土石(1位)、鉱業(2位)、海運(3位)、石油・石炭(4位)、その他製品(5位)となった。

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