TOPIX -2 @1,475
日経平均 -99円 @20,267円
「新型コロナウイルスの感染拡大の経緯について中国が十分に説明しない場合、中国に広範囲の制裁を科す権限を米大統領に与える法案を、米共和党の上院議員らがまとめた」と報道された。米中関係を巡る懸念が強まり、米国株が大幅安となった。これを受けて日経平均は大幅下落して一時下げ幅は300円を超えた。しかし、日本国内では緊急事態宣言が一部で解除される見通しとなっており、経済活動再開期待や日銀のETF買い観測が株式相場を下支えして下げ幅を少しずつ縮小した。
例年であれば5月は自社株買いが最盛期となっているところだが、今年は激減している。過去6年間の5月の月間平均は1兆4000億円であったのに対して、5月12日までの自社株買い発表の累計額は数百億円程度であった。生き残りのためほとんどの企業は手元資金の確保を重視している。
日経平均の日足チャートを見ると、25日移動平均線が上向き、10移動平均線も上向き、60日移動平均線はまだ下向きであるが、株価はこれらすべての移動平均線の上で推移している。本日は大きく下げて始まったが、切り返して陽線で終えた。株価サイクル3であり、経験則では上方向に動きやすい。
33業種中21業種が下げた。下落率トップ5は、保険(1位)、鉄鋼(2位)、パルプ・紙(3位)、空運(4位)、輸送用機器(5位)となった。