丸紅が７日発表した令和２年３月期連結決算（国際会計基準）は、資源価格の急落による米国での石油・ガス事業や多くの事業で損失を計上したため、最終損益が1974億円の赤字（前期は2308億円の黒字）へ転落したそうです。
平成14年３月期以来18年ぶりの最終赤字で、昭和25年の上場以来、最大規模だそうです。
同日開催のテレビ会議による決算説明会で、柿木社長は、新型コロナウイルスの感染拡大が、「人類の動きを世界レベルで止めており、戦後最悪の危機モードだ」と、世界経済の状況を説明し、さらに、「世界景気がＶ字回復するという期待もあったが、難しく、Ｌ字型で、なおかつ跳ね上がりが長い緩慢な回復になる」と、悲観的な見方を示したそうです。
令和３年３月期には１千億円の最終黒字を見込みますが、厳しい経営環境の中、柿木社長は「守りに徹し、ダメージを押さえ込む」経営を目指すとのことです。
そのために財務体質の改善を最優先課題として取り組む方針で、新規投資については、改めて厳しく選考する一方、投資回収については、「キャッシュ（確保）重視で、損失が出ても回収を進める」姿勢のようです。
投資家還元についても、令和２年３月期は１株あたり年間35円の配当だったものを、令和３年３月期は15円へと大幅減配とするほか、令和４年３月期までは、自己株式取得を実施しない方針を掲げるなど、危機意識を前面に出した経営体制へ移行するそうです。
Ｌ字型ということは、なかなか復活しないということですよね。
まあ、Ｌの横のラインが鈍角にならない（下向きにはならない）だけ良しということなんでしょうかね。
いつになればU型なりV型になるんでしょうかね。
8002：465.7円
