5月末まで緊急事態宣言は延長されることになりました。
かなりギリギリまで発表を引っぱったところを見ると、相当悩んだのでしょう。
東京の渋谷などの中継カメラの映像を見ていても、ほとんど人は歩いていない状態です。
『外出したからといって罰則もないのに、言いつけを守る日本人は勤勉だなあ』
と評価されることがあるようですが私の分析はちょっと違います。ポイントは恐怖心ということです。
疫病に対する恐怖心は世界共通だと思います。特別なのは日本人特有の社会性・他人と違うことをする、ということに対する恐怖心だと思います。
仮に外出自粛を破って、コロナに感染すれば、世間から総バッシングを浴びます。ネットが普及している現在なら、家まで特定されて社会的につぶされる可能性すらあります。罰金を払って済むならそのほうがよっぽどましというレベルです。
無論、人と違うことをすることに対する忌避感が染みついている。約束や法律を守らないことに対する強烈な嫌悪感が文化としてあるともいえます。
なので、『日本人は勤勉で真面目だから強制しなくても外出を自粛する』という分析はすこしズレています。
一部の例外を除き、外出自粛がしっかりできてるのは結果として良いことなわけですが、ここまでとは・・・と感心しています。
5月末まで延期されたのは国の財政的にもギリギリ、企業にとってもギリギリ、一般国民の精神的にもギリギリといったところでしょう。