TOPIX -24 @1,406
日経平均 -455円 @19,043円
日本国内で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない(4月12日現在、感染者が7,000人を超えた)。安倍首相は緊急事態宣言の対象7都道府県の事業者にオフィス出勤者を最低7割減らすように要請した。これを受けて、企業活動や消費が長期に渡って抑えられるとの見立てから、景気敏感株を中心に売りが優勢となった。また、日銀のETF買いが入らなかったとの観測もあり、日経平均は後場、一時480円超まで下げる場面があった。さらに、いち早くコロナウイルスの感染を封じ込めたはずの中国で再び新たな感染者が増加し始め、1日100人を超えたと報道された。
日経平均の日足チャートを見ると、3月25日の戻り高値@19,564円を手前にして足踏みが続いている。現在続いている足踏みは、2018年12月25日の長大陰線が上値抵抗線として機能しており、その値幅(19,117~19,785円)の範囲内での動きとも言える。下げるときは「恐怖」で一気に崩れるが、戻るときは「努力」を積み重ねながらぎこちなく上げるのが相場の常である。
相場は「理論」ではなく、数日から数カ月の短期的では「感情」で動く。したがって、理路整然と分析しても実際にはあまり役に立たない。アナリストや経済学者が書いた相場予測記事を検証すればあきらかである。人間の感情で動く相場は、同じような局面では同じようなパターンで動くことが多い。これが相場の「定石」となる。我々個人トレーダーがやるべきことは、できるだけたくさんの情報を集めてそれを如何に緻密に分析するかではない(時間と労力の無駄)。我々がすべきとこは、定石を意識しつつ、株価がどう動いたら自分はどのように建玉したら良いのかを、検証したうえで事前にルール化しておき(売買ルールの構築)、その売買ルールを必要に応じて微調整しながら相場の波に乗り続ける技術の実行である。
33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、証券(2位)、鉄鋼(3位)、非鉄金属(4位)、ガラス・土石(5位)となった。