10年に一度くらいしかない好機

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -1,338.46 @19,898.92, NASDAQ -344.94 @6,989.84)。ドル円為替レートは108円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,141に対して下落銘柄数は1,001となった。騰落レシオは46.88%。東証1部の売買代金は4兆6853億円と大きく膨らんだ。

TOPIX +12 @1,283
日経平均 -174円 @16,553円

米国株式相場は大幅下落したのに、日本株はそれほど下げなかった。日経平均は前場でむしろ上昇して始まり、一時400円超まで上げる場面があった。しかし、後場直後には368円安まで下げた。米FRBやオーストラリア準備銀行が新な金融緩和策を発表したが、金融政策ではコロナウイルスを抑え込めないとうことを市場は理解しているようだ。日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)は一般的には20を超えると投資家の不安心理が強いとみなされるが、今回は、6営業日連続で50を上回っており、如何に先行き不透明かを示している。

日経平均のPBRは0.84倍であり、下値目途とされる1倍を大きく割り込んだままである。PERは10.76倍まで下げており、直近20年間の下限に迫っている。しかし、恐怖に駆られた群集心理とはこのような客観的な指標は無視して突き進むものである。まだ下げ止まったとは言えないが、ポジショントレードの根の玉を仕込むには10年に一度くらいしかない好機の最中だと思う。ウイルス騒ぎは早晩、必ず終わるから。

日経平均の日足チャートを見ると、上下にひげを引いた陰線で前日の陰線をつたいながら下げた。しかし、米国株が1,300ドルを超える大幅下落となった割には日本株の下げが小さく、下げ渋りを見せた。

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、陸運(1位)、空運(2位)、小売り(3位)、保険(4位)、パルプ・紙(5位)となった。

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