投資歴20年のmasaさんのブログ

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米国株は主要3指数が揃って10%を超える暴落

情報誌に掲載されました
詳しい内容はHP上段に書いています。
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株日記は「米国株について」を朝の8時頃
「日本株について」を夕方に(1日2回)更新しています。


3月17日 火曜日

米国株について
ダウ平均は2997ドル安の20188ドルで取引終了。
先に始まった欧州株が軒並み10%前後の暴落となり、米国株でも売りが膨らみ取引開始直後にサーキットブレーカー(売買停止)発動。取引再開後に一段安となりますが、お昼にかけて1300ドルほど下げ幅を縮小させました。午後は再び売り優勢。最後の1時間で1000ドルを超える下げとなり、2997ドル安で取引終了。過去最大の下げ幅となりました。


〇主要3指数の動向
ダウ平均 12.93%安(2997ドル安)、ナスダック 12.32%安、S&P500指数 11.98%安。3指数が10%を超える下落になりました。ダウ平均の下げ幅は過去最大。

〇S&P500指数の業種別動向
上昇した業種はありません。11業種全てが下落しました。
下落率の高い順
不動産、金融、情報技術、エネルギー、一般消費財、公益

〇ダウ構成銘柄の動向
上昇した業種はありません。30銘柄全てが下落しました。
下落率の高い順
ボーイング 23%安、トラベラーズ20%安、ホームデポ 19%安、インテル 18%安、ユナイテッドヘルス 17%安

〇経済指標
3月のNY連銀製造業景気指数は、マイナス21.5になりました。
2月のプラス12.9から激減、前月比では過去最大の下げ幅で、2009年以来の低水準。市場予想も大幅に下回っています。新型コロナウイルスの影響とはいえ、これほどの落ち込みはネガティブサプライズ。

〇欧州の暴落が大きな売り材料に
先に始まった欧州株が軒並み10%前後の暴落。こちらも大きな売り材料になったはず。

〇2週間で3度の売買停止
取引開始から間もなくS&P500指数が7%を超える下落となり、2週間で3回目となるサーキットブレーカー発動(15分の売買停止)。7%を超えると停止、次に13%を超えると2回目の停止、20%を超えると当日の
取引が停止されます。

〇トランプ大統領の記者会見で売られる
午後の記者会見で、新型コロナウイルスが落ち着くのは7月から8月頃になると指摘。また景気後退の可能性もあると。これを嫌気した売りが下げに拍車をかけました。

〇労働者と企業への支援策
米財務長官は、新型コロナウイルスの影響を受ける労働者と企業への支援策について合意が近いと発言。株価は暴落しましたが、間接的ではなく直に救済できる支援策なら好感されるはず。

〇大規模な支援策は間接的に効果あり
トランプ大統領が国家非常事態を宣言した後、いろいろな政策が出ています。500億ドルの連邦政府予算を検査や治療に、今月2度目となる1.00%の緊急利下げで実質ゼロ金利、米国債を最低5000億ドル、MBSを2000億ドル購入、主要6中央銀行がドル資金を供給することで合意。そして、今度は直接影響を受ける労働者と企業への支援策。

経済政策でウイルスは終息しませんが、休業、イベント中止、入国禁止などで感染拡大のリスクは大幅に低下します。それに伴う企業の損失補てんという意味では大きな効果あり。

〇冷静な判断を失っている異常な相場
ダウ平均は僅か1ヶ月で2017年の水準まで下げました。3年間の上昇を1ヶ月で全て吐き出す異常な暴落。ウイルスは必ず終息する期間限定なので、各国における休業、イベント中止、入国禁止などがいつまでも続くことはありません。冷静に考えると慌てることもないのですが、下がるから売るという負のループ。明らかに冷静な判断を失っている異常な相場です。


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