TOPIX +18 @1,407
日経平均 +168円 @19,867円
前場は米国株のパニック売りのような急落を受けて日本株全般は売り先行だった。日経平均は一時、心理的な節目の19,000円を割り込むほど続落した。しかし、各国が打ち出してくる経済刺激政策(米国は給与減税を検討する。日本も、金融政策は緩和余地が限られているため財政出動の期待が高まっている)や、円相場が円高から円安方向へ巻き返してきた(一夜で2円50銭円安になった)こと、原油相場が下げ止まり(27ドル台から33ドル台へ)の兆候を見せた、さらに米ダウ先物が前日比800ドルを超える上昇となったことなどを好感して、日本株全般は次第に切り返し始めた。先進国はどこも金融政策の余地が小さくなっており、財政政策に対する期待が高まっている。しかし、一番効果があるのは新型コロナワクチン開発である。開発成功の目途さえ出てくれば、株式相場は急上昇するはずだが。
日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まった後さらに下げたが、長い下ひげを引きながら切り返して前日の長大陰線の実体部分に差し込み、「差し込み線」で終えた。やっと、下げ止まりの有力な兆候が出た。昨日と今日も東証1部の売買代金は3兆円台後半となり、セリングクライマックスの様相を帯びてきた。心理的な節目でもあり、下値支持線でもある19,000円を一時的に割り込んだことで目標達成感も出てきた。ただ、気になるニュースが入ってきた。米トランプ大統領の側近が新型コロナウィルスに感染したらしい。もしトランプ大統領も感染したら株式相場をもう一押しするかもしれない。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、不動産(2位)、倉庫・運輸(3位)、鉄鋼(4位)、サービス(5位)となった。