米大手銀ウェルズ・ファーゴは3日、経営危機に陥っていた米大手銀ワコビアを株式交換を用いて151億ドル(約1兆6000億円)で買収すると発表した。ワコビアは政府が一定額以上の損失を補てんする条件で米大手銀シティグループへの銀行業売却を決めていたが、これを撤回。全社買収を提案し、政府支援なしで条件の良いウェルズの提案を受け入れることに決めた。
総資産規模1兆4210億ドル(約150兆円)、店舗数約一万の巨大金融機関が誕生する。預金量ではシティなどに匹敵する規模となる。ワコビア株1株に対して、ウェルズ株0.1991株を割り当てる。また、ウェルズはワコビアが抱える不良資産の切り離しや政府支援を求めない。
