恥ずかしながら公開、投資信託の真実

金沢ちんさん
金沢ちんさん
こないだからの日米の株安で、こつこつドルコスト法で積み立てた投資信託が、実はただの無限泥沼ナンピンにすぎないことを痛感した。自戒の念をこめて、ここに詳細を公開する次第である。60万ぐらいの話なんだけど。

「チャイナオープン」とか「ブラックロックゴールドファンド」とか1万円買ってすぐヤメたやつもあれば、グロソブ1年決算みたいに10万いくらでヤメたやつもある。
 しかし主力の日本株「TOPIXオープン」と外国株「Sストリート外国株オープン」の無限下落っぷりは、さすがインデックスファンド、実際の市況に忠実。唯一の黒字(15円!)は国内債券型の「STAMなんとか」だけである。といっても先月はじめたばかりだが。
 それにしても、インデックスものの積立を定額でやってると、基準価額が安くなったときにたくさん買えるので、あたかも下落していると得しているかのような錯覚に陥るのである。しかし実際は先ほども書いた通りただの無限ナンピンを繰り返しているわけだ。インデックスものなのでよっぽど市場が上昇基調でない限り、配当も出ないから、基準価額の目減りは資産の目減りに直結している。しかもわずかとはいえ信託報酬を支払っている。だいたい下落し続けているものにドルコストも何もない。でも証券会社がしきりにドルコストの積立をすすめるのは、要するにダラダラといつまでも買い続けて欲しいのだろう。
 日経平均は15年かけて3万円から7千円まで逝ったのである。別に心中する必要もないのだが、はてさて、どうしたものか。30年かけて取り返してもその頃わたしはすでに66才になっているのだ。まるで美学のように長期投資と資本主義の拡大を信奉して、耐え続けるのか。耐え続けるのって、実はちょっと美しいし、耐えてる自分が好きになってしまいそうで、それはそれで甘い罠なんだよな。で、結局判断しないで、ダラダラと積立てしまいそうである。ありがとう、投資信託、そして証券会社よ。解約するときはスピーディに受け付けて欲しいものである。50年チャートとか途方もないチャートを見せて、「長期的には必ず上昇するんです」って言われても、そのとき86才の僕がどう思うかは、今の自分にはわかりません。
http://www.dojima.ecnet.jp/F-t-1987-10-20BlacManday.htm
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