TOPIX -12 @1,721
日経平均 -181円 @23,657円
年末のため市場参加者が少ないなか、海外勢の先物売りに押された。また、ドル円為替レートは円高方向に振れ、日本株全般を押し下げた。
2019年は世界的な利下げを背景にあらゆる資産の価格が上昇した。通常は株価と反対に動くはずの債券や金も値上がりした。端的に言えば、実体経済に目立った回復が見えない中でのカネ余り相場である。12月には米国が利下げ停止を示し、欧州ではスウェーデンの中央銀行が家計債務の膨張を理由にマイナス金利政策の打ち切りを決めた。金融緩和から引き締めに転じるのはいつかは分からないが、いつか必ずそうなる。「治に居て乱を忘れず」を忘れてはいけない。
日経平均の日足チャートを見ると、10日移動平均線だけでなく、12月13日の大陽線の下限を割り込んだ。つまり、12月13日以降に買った人すべてが含み損を抱えた状態となった。25日移動平均線に望みを託している人も多いだろうが、敏腕トレーダーなら買い玉を一旦ロスカットをする局面である。
33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、金属製品(1位)、電気・ガス(2位)、建設(3位)、食料品(4位)、ガラス・土石(5位)となった。