2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落。終値は前日比213円50銭(1.88%)安の1万1154円76銭で、2営業日ぶりに年初来安値を更新。2005年5月26日(1万1027円94銭)以来、約3年4カ月ぶりの安い水準を付けた。朝方こそ続伸で始まったものの、その後は米金融問題に対する不透明感や世界的な景気悪化を懸念した売りで下げ幅を拡大し、大引けにかけ一段安となった。東証株価指数(TOPIX)も大幅に反落し、2営業日ぶりに年初来安値を更新した。
前場中ごろ過ぎに米金融安定化修正法案が上院で可決されたと伝わったが、その後はむしろ売りが優勢になった。上院での可決は織り込み済みとして、下院での審議や法案の実効性などを見極めたいとの雰囲気が広がったという。高く始まった大手銀行株は後場に入り、徐々に弱含んだ。