ウサギは、単純に、悪い狸に正義の鉄槌を下したのだ、と
思っていたのだが、事情はちょっと違うようです。
ウサギは盟神探湯(くがだち)をしたそうな。
自分用に分かり易く訳してみると、西洋でいう魔女裁判であろうか。
要は、もし狸が正しいならば、焼いてもやけどを負わないし、
海に沈めても溺れない、てなことのようです。
日本では上記の言葉が出てきます。神明裁判とも言うらしいです。
こういうことって、和洋とわずあったのですね。
童話としては、かなり柔らかくしてあるようなのだが、
よくよく思い起こしてみれば、これは
「民話」というジャンルでございました。深いわけだ。