ロシアレポート … ハイリスク×２

[あさっての投資家さん]

 
保有していたロシア株ファンドが償還されてしまったので、八つ当たりも含めてロシアについて書きなぶるとこにする。
 
ロシア株は２つの意味でリスクが高い。
 
まず、純粋な意味でのリスク、危険について。
ウクライナ問題により、EUの対ロシア経済制裁が2020年7月末まで延長された。
当然のことながら、ロシア経済への影響が続く。
 
二つ目の意味のリスク、つまり変動につて。
myIndexのPBR、PERよりROEを算出すると下のグラフの通り、2016年5月は約13.3。そして2017年4月は約14.6と、12～14を超えるぐらいで推移していたが、2017年5月に約7.7に急落。
その後はじわじわと10前後に回復したが、今度は2019年5月に約16.3に急上昇した。
 

 

 

これらのリスクにより、ロシア株は安く抑えられている。
しかし、それは魅力の裏返しでもある。
 
たとえばROE。経済制裁を受けているにもかかわらず高い。
これは世界的にみても高い値だ。（もちろんまた急落する可能性はある）
 
そして配当利回り。
こちらもmyIndexによれば2019年11月実績で7.15%と世界トップクラス。
先進国とは比べるまでもなく、他のBRICsが1.37%～3.04%であることを考えてもかなり高い値だ。
 
ロシア株はリスクが高く安値である。誰にでも勧められるような投資先ではない。
しかし、インカムゲインというリターンが高い。
(キャピタルゲインは明言できないが！)
 
文字通りハイリスク・ハイリターンと言えるだろう。