求不得苦（長部経典意訳より）

[kouboudaisiさん]

手の届かないような高値の花ほど、実際よりも美しく見え、欲望をかき立てるものはない。

手に入りそうもない、あり得そうもない「遠い何か」に憧れ追い求めるとき、君は苦しみの神経刺激にビリビリバリバリとさいなまされて、ドキドキと興奮する。

現実不可能な願望の代表例を五つばかり。

「モットお金が欲しい、世界一の大富豪になりたい」

「生まれたくなんてなかったのに」

「老いたくない、ズット美しくありたい」

「病気になんてかかりたくない」

「死にたくない」

そんな願望を持つたびに、苦しみが君の心身を痛めつける。

＊とは言われてみても、人間は何となく心の底でそう思ってしまっているのはどうしようもない事なのでしょう。煩悩の犬は追えども去らず。