TOPIX +2 @1,691
日経平均 +74円 @23,113円
米国株安を受けて小安く始まったが、日本株は昨日すでに先行して下げていたので本日は押し目買いが入り、日経平均は小幅高となった。日経平均の上げ幅は一時180円を超えた。しかし、米中貿易協議にはまだ不透明感があり、上値は限られた。ファーウェイの梁華会長が日本企業からの部品調達を一段と増やすとの見通しを示しことで電子部品株が買われた。
米議会で可決した「香港人権・民主主義法案」にトランプ米大統領が証明するかどうかが焦点である。署名すれば、米中対立が激化して貿易協議での合意が難しくなるからだ。11月24日に実施予定の区議会議員選挙の影響も気になるところである。
米中貿易摩擦が緊迫化した9月ころ、海外投資家が株価指数先物買い・現物売りの裁定売り残高を積み上げた。その後、日本株が上昇するにつれて、反対売買をして裁定売り残の買戻しが相場を支えてきた。ところが、裁定取引に伴う現物株の売り残高が減少してきたため、上昇圧力が弱まってきたようである。https://karauri.net/saitei/
日経平均の日足チャートを見ると、株価は下向きの10日移動平均線の下に沈んではいるが、まだ上向きの25日移動平均線の上に辛うじて留まっている。但し、上ひげを引いた短陽線で「トンカチ」となった。昨日は下ひげで、今日は上ひげであり、方向感が定まらない。もし、25日移動平均線を終値で下抜けると、調整が長引くと見る。
33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、パルプ・紙(2位)、ガラス・土石(3位)、鉱業(4位)、その他金融(5位)となった。