TOPIX -6 @1,691
日経平均 -144円 @23,149円
米議会上院が香港での人権尊重や民主主義を支援する「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決した。これに対して中国外務省は非難する声明を発表し、米中関係が悪化するとの警戒感から香港ハンセン指数が下落した。これを受けて日経平均も続落した。日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。
どうやら年末株高を見る向きが大勢のようである。2019年4~9月期決算は純利益が前年同期比14%減となったが、10~12月期からは前年同期比でプラスになると見ているようである。その根拠は世界景気の回復とそれに伴う日本企業の業績底入れである。だが、トレーダーとしては相場の先行きを事前に決めつけてはならない。あくまで目の前の株価の波に乗ることだけに意識を集中するべきなのだ。
日経平均の日足チャートを見ると、続落して上下に長めのひげを引いた短陰線となった。今日のところは11月14日安値@23,062円を辛うじて割り込まずに踏ん張ったが、もし、これより沈み込むと、調整が長いびくだろう。昨年8月30日の戻り高値@23,032円が下値支持線として意識されており、もし、これがブレイクさると下げに勢いが付き、一気に25日移動平均線も割り込んでしまいかねない。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、石油・石炭(2位)、水産・農林(3位)、銀行(4位)、鉱業(5位)となった。