いやあ、なかなか面白かったです
崇徳天皇まで取り上げた時はそこまで遡る必要はあるのか、と思いましたが・・・
源平に関しては、当時の常識ではありえないことが多く起こっており、
また史実とは違うものも多く含まれていると思われます
清盛の義母である池禅尼による、頼朝の助命嘆願
敵方の息子の命を救うなど、武士の常識ではあるまじきこと。
なぜ認められたのか
安徳天皇を抱いて壇ノ浦に身を投じた二位の尼
平家方の血を受け継いでいるとはいえ、天皇さまを道連れに自害するとは前代未聞
また、義経による一の谷の逆落としは、
行われていない可能性が高いと言われています
平家滅亡後もまだまだ続く、源氏内の身内よる殺害命令。
最後に笑う者は誰なのか
著者の高田崇史氏は、
「この作品は完全なるフィクションであり」、
「それら個人等について論考する意図は全くないことをここにお断り申し上げます。」
と最後に記されています
高田崇史(フィクション)説が事実だとしたら、
歴史で学んだことがひっくり返るような衝撃があります。
でも、ありえないことではない、と思うのは何故なんでしょうね
ただ、さまざまな知識を頭の中に詰め込んだだけでは、
決して歴史を『学んだ』ことにはならない。
その、得た知識をもとにして自分の頭で考えることが重要だ。いや、それが全てだと言っても良いんじゃないか。(小余綾俊輔)
如何なる時も、一方的な情報を信じてはダメということですね