不動産不況が、ついにREIT(不動産投資信託)の設立母体にまで広がってきた。
東証のリートに上場する「リプラス・レジデンシャル投資法人」を設立した不動産投資会社「リプラス」(マザーズ)が24日、東京地裁に破産手続きの開始を申請し、決定を受けた。負債額は約325億円。不動産関連の倒産に歯止めがかからなくなっている。
リプラスは02年9月の設立で、不動産ファンドや賃貸住宅の家賃保証サービスを手掛けていたが、サブプライム問題で資金繰りなどが悪化し、業績不振に陥った。REIT設立母体としては初の倒産だ。ただ「リプラス・レジデンシャル投資法人」は、「資産は別に保管されている」(担当者)ので上場を維持できる見通しという。
それにしても不動産関連倒産の出口が見えない。今年に入ってから上場会社だけでもマンション分譲のアーバンコーポレイション、ゼファー、Human21など15社が倒産。ついにREIT関連会社まで侵食してきたとなると、倒産ラッシュは終わりそうにない。
不動産株、どこまでいくの??