TOPIX +22 @1,512
日経平均 +243円 @20,704円
トランプ米大統領が中国との貿易協議の継続に前向きの姿勢を示したことで、米国株式相場は大幅続伸した。また、円相場は106円台まで円安になったことも好感され、本日の日本株全般は上げた。日経平均は一時280円高となった。電子部品や機械株などの景気敏感株が買い戻された。
米中貿易交渉が歩み寄れば相場は戻り相場になる。株価(P=EPS x PER)が上がるためには予想EPSが上がるか、PERが上がるか、その両方が必要である。日経平均ベースの予想EPSを見ると4月以来ずっと1700円台で伸び悩んでいる。他方、PERは米中貿易摩擦などのリスク懸念が後退すれば上がる。したがって、PERが大きくなれば、EPSが横ばいでも株価は上がる。日経平均ベースのPBRが1倍割れとなる20,000円は割安と見る投資家は多い。PERでみても日本株は約12倍、米国株は約16倍、欧州株は約14倍である。
日経平均の日足チャートを見ると、陽線で10日移動平均線を上抜けた。8月6日を起点とした保ち合い相場の上限に達した。数日以内に8月9日高値@20,782円を上抜けできるかどうか。
33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、証券(2位)、ゴム製品(3位)、非鉄金属(4位)、精密機器(5位)となった。