雪風改さんのブログ
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昭和天皇「拝謁記」を見て…。
NHKスペシャルを見た。
初代宮内庁長官の田島氏の手記を放送… 本人は廃棄して欲しかったみたいだが身内が保管しての公開…。
個人的には昭和天皇の大戦への反省への苦悩よりも当時の軍部に対する赤裸々な談を観れたのでよかった。
田島長官には当時の軍部は下克上のような状況… 陛下は吐露されていた。
私は戦史も好きで戦争論など読む機会はあるが… ただ最後まで読めない(笑)
当時有名なのは最終戦総論を書いた石原莞爾… 当時としては先々を見通し日米決戦の日取りまで考えていた御仁…。
個人的には物凄く興味深い人物なのだが… 気になるのは戦前の軍部高官のこうした言論の自由が現代の軍隊と対比するとかなりの違和感を感じます。
当時は515事件や226事件など簡単に首相が暗殺される社会情勢です。
想像すれば天皇陛下と言えども抗うにはかなり立場を危うくさせるくらい難しいところがあったでしょう。
明治維新後… 日露戦争まではその輝かしい軍部の歴史を歩んできましたが… 大戦直前の頃には軍事の天才ではいなくなり秀才が幅をきかせておりしたからね。
それでもって当時の軍の士官学校などは超エリート中のエリートだったみたいですね。
私の祖母も誇りにしてたくらいですから。
話しはそれましたが… 当時の軍部の作戦立案や見通しは、いろいろな資料を参考に見てみると人命軽視で人命と物量を一緒くたに考えていたように見受けられますね。
例えば簡単に、この作戦に数千人の兵を損耗すれば成功するとか…。
秀才なので緻密には計算は出来たのでしょうね。
ただ兵士は生身の人間なので…。
結局… 軍部の暴走は彼等にしてみれば計算ずくで勝利は見えてた戦争だったんでしょうね… でも机上の兵を論ず… 都合の良いような作戦はやってみなければ判らない…。
イレギュラー情勢での計算は完全に抜けていたのではないかと思う。
そんなんでも愛国心は人一倍あり愚かな戦争ではあったが日本帝国の将来を真剣に考えていた。
とにかく昭和天皇への責任論などは判るのだけれど… 人は完璧はないし、求める方が無理がある。
これもある意味… 歴史… 歴史から学びどう生かすか… 何でしょうね。
昭和天皇でなくても日米開戦はそうとう迷ったと思います。
昭和の初頭はすでに大日本帝国は事実上… アジアの盟主でしたから…。
私はある意味… その当時の国際情勢と世界地図で見れば白人中心の世界秩序での心理状況では… 開戦やむなし… 開戦回避… もう究極の選択に近い国際情勢だったのではと考えてます。
昭和天皇もハルノート丸呑みにしたとして、その後の国体維持で… 軍部と国民の世論をそうとう気にしていたかもしれませんし… 東南アジアは白人列強の手中にあり… 日本としてはせっかく勃興勢力として台頭してきたのにまた風下に立つのか… と言う思いもあったと思います。
ところで昭和天皇の戦争責任とは何でしょう?
戦争を始めたの責任なのか… それとも戦争に負けたことへの責任なのでしょか…?。
よくは判りませんが… 君主としての責任はマッカーサー会談での発言で戦争責任を自らお認めになり身を賭して国民を飢えから守るべく全てを差し出されてた状況を見ると… 昭和天皇とアメリカの間での戦争責任問題は帰結したのではないかと思います。
たぶんいまだに大きな意味での責任問題は… なんだかんだ言っても敗戦に対する責任ではないかと思います。
あの戦争に仮に勝ってれば文句は出ませんからね。
個人的には国体が守られたことはその後の日本の歴史にとっては良かったと考えてます。
アメリカも、もしあの時点で昭和天皇への極刑をもって処断されていたならばまた違った外交関係になっていたかもしれません…。
しかし、こう言う記憶が乾ききってない歴史問題は個人的には神経を使います。
こういう問題は最終的には世論と共感しかないようにも思います。
こんにちわ
「NHKスペシャルを見た。
初代宮内庁長官の田島氏の手記を放送… 本人は廃棄して欲しかったみたいだが身内が保管しての公開…。」
私も、先ほど、録画でみました。
その前の、「NHKスペシャル」で日米開戦と、共に、2つを見ますと、昭和天皇は、日米開戦には、かなり消極的だったようです。
それでは、なぜ、開戦を、避けられなかったのかと、疑問が、残ります。かなり、迷っていたようです。
「NHKスペシャル」の、226事件でも、天皇の苦悩がわかります。
かなり、聡明な天皇だという、印象です。
しかし、強権を発動できない、どこか、弱さがある人だと、思っております。
個人的には田島長官の本意はたぶん燃やしてしまいたかったと思いますが… 揺れてはいたのかなと思います。
私は天皇制支持者ですので昭和天皇の心の揺れ動く状況を察することが出来て個人的には良かったと思いました。
昭和天皇の戦争責任の問題は個人的にはマッカーサー会談でのご発言に深い感銘を懐いておりますのであくまでも個人的には君主として誠に立派な方と思っております。
吉田首相とのやりとりもありますが… 個人的には昭和天皇が十字架を背負われていく覚悟を決められたのように感じてます。
個人的には手記を公にさらすのが良いか否かは判りませんが… 個人的には意義深いものでした。
これは絶対秘密にすべきこと。
自分は知りえたことは全部墓場まで持っていきます。
文章に残した時点で、この人は重罪でしょうね。
発表したマスコミも同罪。
昭和天皇は大変な時代に天皇になられましたね。
日米開戦を昭和天皇が国体を顧みず御聖断でもし回避出来ていたら個人的には誰からも非難されることもない間違いなく名君であったと思います。
ただ当時の軍部は… 自分達が中心になり国を動かそうとしていたようなのであの戦争は避けられても同じような破局的戦争… ないしは泥沼状態の戦争へいずれかへ時代は流れて行ったと考えてます。
個人的には歴史は必然で起こると考えていますので… 時代の流れに抗えなかったのだと考えております。
当時の軍部もバラバラの状態で太平洋戦争に突入したように思います。
いまだに私は何故… 本当の意味で米国相手に戦争をしたのかいまだに理解できずにいます。
必然性と言うよりは組織的問題なのか、野心的なものなのか… それとも本気で民族解放を考えていたのか… 日本の生存権を脅かすハルノートに対する米国への意地なのか… 今述べたモノが絡み合ってあの悪夢のような戦争に突入したのか…。
一国民として非常に事実を知りたいと思うところです。