映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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金融安定化策はなんとかまとまりそうだが・・・

26日の日経平均11893.16円(113.37円安)で続落。NYの上昇を引き継いで、金融安定化策の合意が近づいたというここで、寄付きからあげたものの、雲行きが怪しくなったということで下げに転じた。日足の転換線11789あたりで下げ渋り転換線の上で終わったが、上値の重さが目立つ。その前のNYの上げにもかかわらず下げてしまっているが、まだ安定化策に期待をもって下げ渋ってはいるというとkろだろうか。ただ日足の基準線はこれからしだいに下降にむかってくると思われ、上値はさらに重たくなりやすい。週足、月足は基準線、転換線の下で下降基調。月足では基準線が雲の上限にちょうどぶつかっているところで、抵抗している形であるが、ここを下抜けると、9月の安値11301が怪しくなり、それも底割れてしまえば、遅行線が雲の下限とぶつかる10402あたりまで下げてしまう危険がある。長期のMACDもマイナスになってしまっており、せっかく上昇してきた月足のRCIすら横ばいになっており、指標はどれもよくない。

26日のNYは11143.13(+121.07)となんとか反発。日足の転換線10971を越えて、基準線11124の近辺まで一時上げたが押し返された形。週足ではまだ転換線11163にも戻せていない。金融安定化策がなんとかまとまりそうということで戻してはいるが、本当にまとまったとしてどこまで戻せるかが問題だ。日足基準線や直近高値11483、雲の下限11470、上限11715、週足基準線11798あたりを抜けるような勢いがあれば、基調転換がみえてくるが、この間の反応をみていると疑わしい。月足は、日経平均が雲の下なのに比して、まだ雲の上であるが、基準線、転換線の下でいずれも下向きで下降基調である。遅行線が転換線、基準線とぶつかっていることで抵抗している形だが、下値を固めた形にはなっていないので、今回の金融不安のスケールから見て、なにかのきっかけでさらに下押しする危険がまだあるように思う。日本市場にとっては、為替が今のところ105円後半と落ち着いているのが救いだ。

昨日は、ワシントンミューチュアルが破綻、ワコビアの株も急落という状況で、アメリカの地方銀行は破綻するものがまだ続々とでてくるともいわれている。銀行がお互いに信用できず、短期市場が機能不全になっているとも報道されており、金融不安が最悪期を脱したのかどうか、確信がもてない。金融恐慌に発展しないで食い止められるかどうか。まだまだがけっぷちにいるような気がしているが、ワシントンは大統領選挙も絡んで、なかなか安定化策をまとめきれないでいるようだ。アメリカからの報道をみていると、民主党とホワイトハウスは歩み寄ってなんとかまとまりそうになったのに、おひざもとの共和党から政府介入への異論がでてきて、つぶれてしまったようだ。だが、土俵際でなんとかまとめるよう議論がつづいているのでそれに一縷の望みをかけたい。いろいろ修正されてもまとまればよし。まとまらなければ、大統領の予想のように、深刻な事態になるだろう。それにしても、大統領の演説を聴いていると、市場原理主義をかなぐりすてなければならないような瀬戸際にいることがひしひしと伝わってくる。

東京市場は、アメリカの動きに連動しているだけで、まるでマイナーリーグ。外需依存の経済と外国人頼みの市場なのでいたしかたないが、市場からみると麻生首相にまったく存在感がないのが悲しい。それにしても、日本の投資情報番組などを聞いていると、アメリカ市場の事情をきちんと伝えることのできる人があまりにも少ない。このご時勢なので、マスコミなどで市場を解説する以上、少なくともワシントンやNY市場の状況をきちんと勉強して正確に伝えてほしいものだ。そうでないと、日本の市場の先を読むこともできなくなりつつあるような気がする。
1件のコメントがあります
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    コヨーテ55さん
    2008/9/27 09:35
    初めましてコヨーテと申します。貴方の日記、大変興味深く拝見しました うーん…ほんとに米国の金融安定法案が通ってもどこまで日経平均が上がるか…月曜日が非常に気になります。ちなみに僕は225の取引をしてます。

    それにしてもチャートの動きを非常に勉強してらっしゃいますね尊敬しちゃいます[1:095]
    これからも日記読ませて頂き、参考にさせてください[1:113]
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