TOPIX ±0 @1,500
日経平均 -69円 @20,517円
米国株式相場は大幅高となったが、日本株全般は円高方向へ振れた円相場を懸念して高安まちまちとなった。中国人民銀行が8月7日、人民元の対ドル相場に基準値を前日よりも元安・ドル高水準に設定した。1ドル=7元を下回らなかったが、トランプ米大統領が中国人民銀行は元安誘導しているとして強硬な姿勢をとるとの見方から中国関連株が売られた。しかし、日経平均が4日間で約1000円も下落した直後だけに、押し目買いも入った。また、日銀がETF買いに動くとの観測も浮上して下げ幅を縮小すると同時に、米中貿易摩擦の悪影響を受けにくい内需関連株が買われて、相場全体を下支えした。ただ、反発力は強くない。
日経平均の日足チャートを見ると、前日の長陽線にはらむように上下にひげを引いた短陰線が続き、「はらみ寄せ線」となった。底値圏でよく出るサインである。これを上抜けると当面の底値を確認したことになる。
33業種中15業種が上げた。上昇率トップ5は、陸運(1位)、空運(2位)、不動産(3位)、電気・ガス(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。