TOPIX +2 @1,567
日経平均 +19円 @21,541円
米FRBはFOMCで約10年半ぶりの利下げを決めたが、パルエル議長が大幅な利下げに慎重な姿勢を示したことに米株式市場は失望して、米国株式相場は大きく下げた。しかし、日本市場の受け止め方は違った。日米金利差の縮小が限られるとの見通しから円相場は1ドル=109円台まで円安となり、円高懸念から業績悪化を織り込んでいた株式相場にはプラスの力が働いた。その結果、自動車株が買われた。また、これ以上の利下げがなさそうだ言うことで、メガバンク株も上げた。日経平均は一時200円あまり下げたが、切り返して前日比プラスで終えた。
日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして寄り付いてから力強く切り返して長めの陽線となり、前日比小幅高で終えた。まだわずかに上向きの25日移動平均線および10日移動平均線の下に沈み込んでいるが、明日にでも浮上しそうな勢いである。10日と25日移動平均線が絡み合うように上向きであり、そのすぐ下に60日移動平均線、すぐ上に250日移動平均線が走っている。4つの移動平均線が互いに接近して収れんしつつある。これが意味することは次に大きく動くためのエネルギーが蓄積されつつあるということである。
33業種中13業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、銀行(2位)、医薬品(3位)、その他製品(4位)、その他金融(5位)となった。