TOPIX +2 @1,548
日経平均 +27円 @21,286円
米国株は小幅に下げたことを受けて、日本株全般は高安まちまちとなった。月末には米中首脳会談とG20 首脳会議を控えて、売り買いともに様子見姿勢が強く、薄商いだった。また、円相場が対ドルで強含み、株式相場全体の頭を抑えた。
日経平均の日足チャートを見ると、ゴールデンクロスした10日移動平均線と25日移動平均線の上で推移しており、本日は陽線で終えた。振り子は上向きであるが、強くはない。相場の常として、上げ相場は努力相場でゆっくりと上がり、下げ相場は崩壊相場で急激に下がる。目先は戻り相場が続くと見ているが、もう少し長いレンジで考えると、長い下げ相場が待っている。10月に消費税率が8%から10%に引き上げられると、ほぼ間違いなく景気は失速し始める。それを先取りして株式相場全体は長い下り坂に向かうはずだ。下げ相場では、相場技術のある人とない人の差が大きく出てくる。「売り」と「買い」を間違えないようにしたい。「売り」と「買い」の行動としては間違いはわずかな違いだが、その結果は重大な違いをもたらす。