TOPIX +4 @1,551
日経平均 +78円 @21,260円
米国株式市場は休みだったが、ドイツやフランスの株価指数が上昇した。上海株の堅調だったことで、日本株も買いが先行した。
東証1部上場の3月期決算企業の期末配当金は6.7兆円に上る。配当は権利確定日から約3か月後なので、6月下旬まで毎日、数百億円から数千億円の現金が投資家の手元に渡ることになる。普通は、受け取った配当をすぐ再投資するのだが、今年はすぐには再投資せず、米中貿易摩擦を心配して暫く現金のまま保有しそうである。米中首脳会談が予定されている6月28日のG20 首脳会談が大きな転機となりそうである。何らかの合意があれば、日本株に大きな買い需要が発生する。
日経平均の日足チャートを見ると、ほぼ水平となった10日移動平均線を下から上に突き抜けた。これは反発初動の兆候である。「時の利」が買い転換した。とりあえず当面の底値を確認したことになる。換言すれば、足元は空売り有利の局面ではないということである。ただ、病み上がりのような弱々しさは残るだろう。
33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、精密機器(1位)、電気機器(2位)、輸送用機器(3位)、保険(4位)、サービス(5位)となった。