tetsuyaさんのブログ

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日経平均。雑感。

本日、日経平均は-874円下落し、15000円前半台になってしまった。

この下げ幅は、これまで高校の時からマーケットを見始めたけど、初めてだ。おそらくテロの時より下げてる・・・

見てて思ったのは、買戻しが全く入らない。
すこし、反発するかと思っても、すぐに売りが沸いてくる。

この一週間で、10%近い下げになったわけだが、
為替にもまた、注目したい。

為替は、つい最近、124円台をつけ、
外需が為替差益で増収増益というニュースが飛び交ってた。

それが、どうしたことか。
一気に、円高が進み、112円を割るシーンもあった。
今は、113円半ばで推移してるが、今後大幅な円安に進むとは考えにくい。


さて、日経平均だが、
日本は4-6月期の決算が好調で、過去最高益を更新する企業が相次いだ。トヨタ・任天堂など日本を代表する時価総額のTOP企業の増益には誰もが目をうばられた。

しかし。

為替差益が生じてることを忘れてはいけない。
トヨタは1円の為替変動で、350億の利益の変動があるらしい。
単純に計算して、ここ最近の円高で利益のうち3500億がふっとぶことになる。さらにユーロは1円変動で60億らしい。

つまり、ここ最近の円安ピークから今日の円高ピークで計算すると、5000億ぐらいがふっとぶことになる。

トヨタだけでなく企業の想定レートは115円が多い。
113-117円が多くの輸出企業の想定レートなはず。

日本企業はファンダメンタルが好調で、
デフレ脱却、末永い経済回復・成長が続くと思われていたのが円高一転、企業収益は悪化の一歩をたどることになる。

もちろん、為替予約をしている企業は多いと思うので、
目先の利益の変動は100%のダメージを受けるわけではないと思う。しかし、そう遠くまで為替予約はしていない。

そして、アメリカの経済がバブルだったと考えるならば、
間違いなくドル安基調は明らかになる。
日本との政策金利差は5%ぐらいあるわけだから、
アメリカの連続なる利下げにより、円高基調は間違いない。
日本はほとんど利下げする余地がないのも円高にふれる要因である。

したがって長期的な展望で日本企業を見たとき、
輸出産業がかなりのウェートを占める日本経済にとって
円高はこの上ないダメージである。

今は、騰落レシオは60%を切った、PERは16倍以下だ・・・

テクニカル的に見れば相当割安かもしれない。
確かに、短期・中期的には割安なのかもしれない。

でも、長期的に見たとき、円高が進むのであれば、
為替差益が一気にふっとぶことで、企業業績は悪化、
結果的に、株安で落ち着いた水準が日本企業の実力をちょうど反映した価格ということにも成りかねない。


これからの日本企業は、本当の意味で正念場に立たされたことになるだろう。
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