国庫短期証券(TB)の流通市場では、一部の業者間で新発3カ月物TB826回債がマイナス0.190~マイナス0.185%程度で取引が成立したようだ。前週末の入札後取引と同水準だった。
日銀がきょう実施したTB買い入れオペ(公開市場操作)について、市場からは「買い入れ予定額も結果も予想通りで、無難だった」との声が聞かれた。
コマーシャルペーパー(CP)市場では、市場全体で2000億円程度の発行が観測された。発行体の格付けはいずれもa―1格で、小売業と鉄鋼業が1カ月物をそれぞれ800億円ほどと200億円ほど発行したようだ。運輸業は2カ月物と3カ月物を合わせて200億円程度を発行したとみられる。その他金融業も数社発行したもようだ。発行金利はマイナスからゼロ%近辺の小幅なプラスで、水準に変化はなさそうだ。
東京金融取引所の円金利先物相場は小幅に下落した。中心限月の6月物は前日の清算値より0.005安い99.960で取引を終えた。株高・債券安を受け、売りが優勢となった。
全銀協TIBOR運営機関が発表した海外円の東京銀行間取引金利(TIBOR)3カ月物は前日比横ばいの0.05000%だった。