石油元売り各社は先週、原油の輸入コスト上昇を受け卸値を1リットル2円引き上げると給油所などに通知した。多くのスタンドが転嫁に動く見通しで、小売価格は大型連休に向けさらに高くなるとみられる。
原油高に加え、ガソリンそのものもアジアで値上がりしている。中国や韓国などの製油所の改修が重なることなどで供給が絞られ、アジア域内の取引価格が上昇。国内元売りの卸値に比べ、一時1リットル10円近く安かった輸入品は2~3円程度安い水準に迫る。
店頭価格の上昇で負担が増える個人が買い控えに乗り出す可能性がある。需要期を前にスタンドでは、「大型連休前の値上げは痛い」(大阪府内の給油所経営者)との声が漏れる。
業界再編も今後の価格を押し上げそうだ。4月に出光興産と昭和シェル石油が経営統合した。販売競争が抑えられ、「安いガソリンの供給が一段と絞られる可能性が高い」(大手燃料商社)。
原油の副産物が値騰がると思います。
トイレットペーパーや包装フィルムが値騰がるでしょう。