2019.04.06
トレードの世界では、しばしば不思議なことが起こる。バッタモンが本物を産み、本物の教えを受けた生徒が資産を溶かす。
ときどきではなく、シバシバってところがすごいと思うのだ。
トレードってヤツは、再現性のあるトレード手法を使って、損を小さく切りながら、大きく獲れるところでドンと獲る。これを何度も繰り返す。
これが王道だと、あっちは考えている。
トレーダーとして食っていけるようになれるかどうかは、手法にあるのではなく、損小利大を繰り返せるのかってところにあると思うのだ。
頭でわかったことを、目と腕に落として、トレードという行動を続けていけるのかというところが大事なのであって、重要性は手法そのものが10、資金管理が40、再現させて継続が50くらいの割合かなと思う。
もちろんこれはあっちの場合だ。
昔あっちは、バッタもんに教わるとドツボ落ちだと思っていた。
だが最近、そこそこの人数以上で習うという条件下では、再現性のあるトレード手法を、稼げはしないが教えるのが上手いトレーダーが教えるのと、稼げるが教えるのはヘタクソなトレーダーが教えるのとでは、前者に習った方が早いと思うようになっている。
そして、少人数で、師匠のトレードを見せてもらいながら習う場合は、本物に習う。
もちろん、大人数であろうが少人数であろうが、稼げて、教えるのも上手いトレーダーに習うのが一番だ。そこはあたりまえだ。 その教わった手法を、まず、自分の目で判断した場合用に微調整をかけ、そして、何度も練習をして腕に落とす。
あっちは疑り深かったんで、自分の師匠に習った手法に、検証をかけまくった。700回から1000回くらいやったら、その手法でトータル利益が出るのか? 勝率は? 利益と損失の1回あたりの平均値は? みたいなんを出しまくった。
結果的に検証作業が練習になっていた。
トレードをやってりゃ、えっと、この場合はどうしよう、みたいな迷いが出るのだ。そんなもんが、トレードのド真ん中で出てみろ、まず負けるからね。
相場師朗氏のトレード手法で、大損をこいた。あいつはバッタもんだと、絡んでくるオヤジがいる。オヤジよ、おみゃあは維新の介氏のときにも同じことを言っておったな。
他人のせいにするまえに、習ったことを、腕に落としなはれや。頭でわかったつもりになっているだけでやっていけるほど、トレードはあまくおまへんで。
相場師朗氏の本やら動画やら見てみたのだが、この人に人気があるのがよくわかる。教え方が上手くて、滑舌がいいから、見やすい聞きやすい。アナウンサー顔負けだ。
まず、長期投資のうねり取りは、すぐにモノにするのは難しい。頭で理解する部分で、なかなか高いハードルだ。
超短期トレードのショットガン手法は、手法自体は難しくはないのだが、裁量部分が大きいというハードルがある。また、後場の終わりあたりのエントリーがメインだから、迷っていられる時間(分析する時間ともいう)が少ない。
つまり、きっちり練習して自分なりのトレードが出来上がってからでないと、えーっとどうしようどうしよう、えーい入っちゃえエイヤ! でトレードしてしまう率が上がってしまうってことだ。エイヤのトレードは、トータルでボカスやられる。これは過去のあっちが、いやってほどやらかして証明している。
何より、エグジットの裁量の部分がそこそこ大きいから、トレーダーとしてモノになっていない人がやる場合には、きっちりと、こうなったら利益確定し、切ると、決めておかないと危ない。
特に、裁量部分が大きい手法は、事前練習してからやらんと、モノになる前に資金を飛ばしまっせ。
教わる相手が本物だろうがバッタモンだろうが、手法に再現性があれば、本物になる生徒がでる。
たんにオヤジが、本物になる生徒ではなかったってことだけだ。