株価サイクル3となったが、世界的な不安材料が続く

優利加さん
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昨日の米国株は下げた(DJIA -72.82 @25,985.16, NASDAQ +5.21 @7,554.51)。ドル円為替レートは110円台後半の前日比やや円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が702に対して、下落銘柄数は1,337となった。騰落レシオは112.19%。東証1部の売買代金は2兆4480億円。

TOPIX -13 @1,608
日経平均 -171円 @21,385円

昨日、終値ベースで日経平均は約2ヶ月半ぶりの高値まで反発していたため、戻り売りが増えてきた。米中貿易協議に対する楽観論が後退していることや、日本や中国の景気減速懸念の高まりも背景にある。日経平均は午後2時半ころから売り圧力が強まり、中国や韓国株式市場などアジア株が上げるのに合わせて大引け間際に200円近く下げる局面もあった。米朝首脳会談で予定されていた日程が変更になったという報道が合意内容の不透明感を増し、株売へ繋がった。また、中国の2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が3年ぶりの低水準となり、中国の景気減速が改めてき警戒された。

日経平均の日足チャートを見ると、上向きの10日移動平均線に接するまで株価は調整してきた。25日移動平均線は上向きで、ほぼ横向きの60日移動平均線を下から上に突き抜けるゴールデン・クロスを形成した。これにより、上から10、25、60日移動平均線という順番となり、株価サイクル3(着実な上昇局面)となった。ただ、米中貿易交渉の行方、no-deal Brexit(英国の合意なきEU離脱)、中国の景気減速懸念など、世界経済に大きな影響を与える不安材料が株価の上値を抑えている。

33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、電気機器(1位)、海運(2位)、証券(3位)、不動産(4位)、機械(5位)となった。

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