元祖SHINSHINさんのブログ

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ゴショミクス

大御所の薬をもらいに、かかりつけ病院へ行った。
大御所は現在、この病院で二人の大御所に診てもらっている。

オイラ自身は、ベースな部分では近藤誠医師に心酔しており、その考え方をほぼ土台にして、いろいろとわがままを言っている。
だが、このかかりつけ病院の二人の大御所は、そのすべてをあっさりと受け入れてくれて、支援してくれる。

普通、こんなことをすると、誰が医者なんだと怒る医師が多いと思われる。ところが、この病院の二人の大御所は、そういう点が微塵もない。

オイラの職場の親しい顧客に、やはり近藤誠医師に心酔している夫婦がいる。このかかりつけ病院の話をすると、私たちもその病院へ変えようかしらなどという。どうやらオイラは、知らず知らず、このかかりつけ病院の営業マンになっているらしい。

ところが、近所の古株な住民たちの評価が、すこぶる悪い。
やっぱり大きな病院じゃないとダメだとか、最近では近所に慶応系の病院ができたので、そっちに行くべきだとか言ってのけたりする。
オイラは、そういう人たちにも働きかけて、営業してやりたい気分になっている。
このかかりつけ病院を野球でいうと、昨年の阪神タイガースのように思えてくるのだから、いたく愛着が湧いてきているようだ。

      *

この病院のスローガンは次のごとし。

★「ゴショミクス」とは
①食べることをあきらめない:高齢者の嚥下の改善と誤嚥性肺炎の治療をクリニカルパスに基づいてスタッフ一丸となって行っています。
②緩和ケア・痛みからの解放:がん患者に対する緩和ケア、慢性疼痛治療を行っています。
③在宅医療:「ときどき入院ほぼ在宅」をめざして、病院と在宅診療部門の密接な連携医療を行っています。

これ、特に③の部分、「お金が安くて済みますよ」と言っているに等しい。
国からみても、個人からみても、こんなに嬉しいことはない。

      *

大御所の肺がんには、近藤誠プロトコル。
随伴症状には、①頻尿にフラボキサート塩酸塩錠、②肺がん由来の大量の痰にアンブロキソール塩酸塩錠徐放剤、③ブロチゾラムで無効な睡眠障害にルネスタ錠、④肺機能低下と花粉症からきているであろう呼吸困難にアドエア吸入剤、⑤頻尿過活動からきているであろう筋肉痛、もしくは肺がん骨転移による腰痛に、ロキソプロフェンナトリウムの頓服、以上の処方を提案して、すべて受け入れていただいた。

①、②、③ともたいへん著効を示しており、大御所はとても満足している。
⑤は、腎臓に対するプロスタグランジン合成阻害作用か、もしくは降圧剤中止による反動か不明だが、最高血圧が180mmHg付近を示している。これは、今後ロキソプロフェンナトリウムを減量していって、血圧をモニターしながら見定めていくこととなった。結果次第では、ふたたび降圧剤を再開する可能性がある。

こんなに良い病院が、自宅から歩いて10分、車で数分のところにあるのだから、オイラは憑いている。この土地へ越すことにした一番の理由が、近所に病院があるということだった。ホントウに、不思議なほど憑いている。











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