野村などが570億円で買収するオリオンが5年後に上場へ

[TAROSSAさん]

野村ホールディングス（HD）と投資ファンドの米カーライル・グループは、ビール系飲料5位のオリオンビールを買収すると発表しました。

買収総額は約570億円で、野村とカーライルが持つ国内外のネットワークを生かして、沖縄県外での販売を拡大して再成長を狙うようです。

野村HDは5年後にオリオンの株式上場を目指す考えも示したそうです。

オリオンは23日、取締役会を開き、野村HDとカーライルによる買収に賛同を決議し、オリオンの与那嶺清社長は記者会見で「2社の力をもらって企業価値を大きくしていきたい」と話したそうです。

オリオンは1957年設立で、沖縄の製造業を代表する非上場のビール会社で、2018年3月期の売上高は283億円だそうです。

県内向けの出荷が全体の8割を占めますが、足元では伸び悩んでいるようです。

野村HDとカーライルは両社のネットワークと、オリオンのブランド力を掛け合わせて販売拡大につなげたい考えのようです。

カーライルは外国の卸会社などにオリオンを紹介して、海外展開を後押しし、「プレミアムビールとして扱っていけるようにしたい」（カーライル）とのことです。

野村HD子会社の野村キャピタル・パートナーズ（NCAP）の前川雅彦社長は会見で「飲料を中核にした成長余力が高いことが買収の判断材料になった。5年後に新規株式公開（IPO）を目指したい」と述べたそうです。

8604：453.1円

野村HDとカーライルは24日からオリオンのTOB（株式公開買い付け）を実施するそうです。

NCAPとカーライルが設けた買収目的会社を通じて、3月下旬までに発行済み株式総数の約91.5%分を取得する予定だ。残りの約8.5%分の株も相対で買い取り、完全子会社化をめざすとのことです。