バカマツタケの人工栽培について

 奈良県森林技術センターでは、多木化学の発表からさかのぼる1年前、2017年にバカマツタケの人工栽培に成功している。そして昨年、2018年10月、同じ場所に発生したことを確認し、2年連続で成功している。今後栽培技術を確立し、キノコ生産業者などに技術を普及していくとの考えだという。
 写真を見ると、天然ものとそっくりである。やはり森林で栽培しているからだろう。私も裏山にバカマツタケが生えるので自分でキノコ採りに行くが、バカマツタケは同じ場所に生える性質がある。天然なので気候の影響を受け、年によって生えかたはまちまちである。
 多木化学は室内での成功とあったから、時季を問わず栽培が可能と思われるが、安定量産化に向けてどの程度技術が確立してきているのか気になるところである。
 バカマツタケはマツタケに似て表面が茶色いものだが、写真でみると、多木化学のはかなり白く、路地ものではないからか力強さという面からもちょっと足りない感じがする。
 個人的な感想だが、一口に人工栽培と言っても、鶏の卵にたとえてみると、奈良のは外で放し飼いのにわとりが生んだもの、多木化学のは鶏舎の中で飼育されたもののような感じだ。

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