NECは、デンマークのIT最大手であるKMDホールディングを買収するそうです。
80億デンマーククローネ(約1360億円)を投じ、米系ファンドから2019年2月末に買収を完了するそうです。
KMDは政府・官公庁向けのITサービスに強く、各国政府がデジタル化を進めており、NECはノウハウや顧客基盤を取り込む狙いがあるようです。
2月末に発行済み株式全てを取得し、NECとしては過去2番目の大型買収となるようです。
KMDの2017年12月期の連結売上高は約960億円で、営業損失は9億円の赤字だったそうです。
デンマークは政府のデジタル化が最も進んだ国の一つとされ、KMDは同国の中央・地方政府に強い顧客基盤を持つそうです。
行政機関のコスト削減に向け、世界でデジタル化が進むとみられ、NECは自社の生体認証技術などと組み合わせて需要を開拓するようです。
NECはかねて海外企業のM&A(合併・買収)に2000億円を投じる方針を打ち出しており、2018年1月にも710億円で英中堅IT会社の買収を発表したそうです。
事業構造改革の遅れでNECは業績が低迷し、リストラを進めてきており、11月末までに実施した希望退職では、2170人が応募し、事業売却も含めて来春までに3000人がグループを去る見通しとのことです。
人員削減にメドをつけたことで、買収による攻勢に転じるようです。
時間をカネで買ったような感じでしょうかね。
うまくいくといいですね。
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