TOPIX -32 @1,563
日経平均 -391円 @21,115円
米景気減速懸念が強く米国株が大幅続落した。さらに円高が進み、TOPIXも日経平均も大きく下げた。医薬品や食料品などのディフェンシブ銘柄も売られ、全面安となった。海外ヘッジファンドや国内外の年金による売りだけでなく、信用取引で追証の差し入れを迫られた個人投資家の投げ売りも出て、相場を押し下げた。本日の中国の改革開放40周年記念式典で、習近平国家主席が産業政策「中国製造2025」の見直しや景気刺激に言及するのではとの思惑があり、前場では下げ渋る場面もあった。しかし、演説では期待したような内容には触れられなかったため、大引けにかけて売りがますます優勢となった。
日経平均の日足チャートを見ると、21,000円辺りの下値支持線が辛うじて機能している。もう一つ大きな売り材料が飛び出してくると、下抜けしそうではある。しかし、騰落レシオが75%を下回るほど相場全体が急落しいていることを考えると、当面の下値余地はかなり限られて来たのではないだろうか。間違っても、ここから空売りで追撃売りはしないほうが賢明だろう。
33業種全てが下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、サービス(2位)、その他製品(3位)、精密機器(4位)、情報・通信(5位)となった。