米労働省が16日発表した八月の消費者物価指数(1982-84年の平均値=100)は219.086となり、季節調整済みで前月比0.1%下落した。下落は2006年10月(マイナス0.5%)以来、1年10カ月ぶり。エネルギー価格の下落が主因だが、前年同月比では5.4%の上昇で高止まりが続いている。
変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数は前月比0.2%の上昇。全体、コアともに市場予測通りの結果となった。金融不安と雇用情勢悪化が加速する一方で、インフレ圧力はやや緩和した格好だ。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の動向にも影響を与えそうだ。
