夢想人さんのブログ
ブログ
ソフトバンクの目論見書から理論株価を算定してみた。
専門的な知見に基づく考察を意識しましたが、
この手のものは、所詮、限定された情報しか入手できないし、
将来予測なんて誰にもできません。
そんなわけで、もろもろ、自己責任という事で、
以下の駄文・考察を読んでいただきましたら幸いです。
また、ここのところは違うんじゃね?
みたいな指摘は大歓迎です。
_______________________________
_______________________________
■前提条件
<2018年3月期(2018年9月中間)>
目論見書 P.12、P111、P.190
・1株当たり純資産:155.75円(?・・目論見書内に記述無し?)
・1株当たり利益 :100.55円(61.55円)
目論見書 P.108・・・親会社の所有者に帰属する持ち分
・純資産:866,573百万円(1,183,577百万円)
目論見書 P110,P111,P112・・・親会社の所有者に帰属する持ち分
・純利益:412,699百万円(294,668百万円)
直近の株数:P.179、P.190、P243
・期末発行済株式数:4,610,948千株(4,787,145千株)
・期中平均株式数:4,104,364千株(4,787,145千株)
<増資による影響>
目論見書 P.3 P241
・1株当たり株価:1,500円
・増資株数:1,427,287,400株
・増資金額:2,140,931,100,000円
・株式数の増加:1,427,287,400株→増資後6,214,432千株
・純資産の増加:2,140,931,100,000円→増資後3,324,508百万円
(計算値)
増資後の株式数:4,787,145千株
増資後の純資産:3,324,508百万円
増資後の1株当たり純資産:694.47(9月末時点)
増資後の1株利益:61.55→47.41(9月末時点:6か月分損益)
■前提条件要約
・2018年9月末時点の1株純資産(増資補正後):694.47円
・2018年9月末時点の1株利益(増資補正後):47.41×2=82.94円
■理論株価
1株純資産+5年分の利益
=694.47+82.94*5=1,109.17 だいたい1,110円
ちなみに1,500円を前提とすると
(1,500-694.47)/(47.41*2)=8.5年
純資産+○年分の利益を理論株価とするときに、
5年分の利益とするなら、1,110円
8.5年分の利益とするなら、1,500円
という計算値になる。
5年というのは、会社が中長期計画などで計画できる損益の範囲を意識した。
■配当・配当性向との関係
配当性向を85%を目標とするとのこと
そうなると、1株利益の理論値=47.41*2=94.82円
94.82*85%=80.597円
80.597÷1,500=5.37%の配当利回り
もし仮に上場企業の平均配当利回りを2%とするなら、
1500×2%÷5.37%=4,027.5円
配当利回りが、上場企業の平均の2%になるような調整が働くならば、
株価は4,000円を越える。
(その可能性は相当に低いと見るが)
■考察
ソフトバンクは、成熟企業であり、利益獲得による時価総額の大幅増加は見込みにくい。
その意味で、配当利回り2%になるような急激な株価上昇は見込みにくい。
売り出し価格見込み値の1,500円は
直近中間決算の1株利益に8.5年分の利益をのせたものと試算できる。
これを高いと見るか安いと見るかは、見解分かれそう。
とはいえ、規制強化の流れの中で今の利益水準を維持できるかが微妙と見れば、
株価は高いんじゃないかなという気がしないでもない。
おそらく、日本郵政のような株価形成になるような気がする。
個人的には5年分の利益と保守的にとらえ、1,110円くらいが妥当と判断した。
(時間価値の変動は考慮しない)
※上記は、あくまで素人による考察であり、投資判断は自己責任です。
-
関連銘柄:
ソフトバンク(9434)
来年は携帯料金の値下げが控えているので、携帯各社の業績が悪化するのは既定路線だと思います。
業績の良いうちに高値で上場しておこうという思惑があるように思われます。
ソフトバンクは配当に無関心な会社だったのに、突然の高配当宣伝でこれも高値売却の思惑があるのかなと思います。
上場後も約束が守られるのかどうか注目したいと思います。