不安定だが「時の利」は買い

優利加さん
優利加さん
先週金曜日の米国株式相場は大きく下げた(DJIA -201.92 @25,989.30, NASDAQ -123.98 @7,406.90)。ドル円為替レートは114円台前半の前日比円安水準での動きとなった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方が多くなった。東証1部では、上昇銘柄数が887に対して、下落銘柄数は1,142となった。騰落レシオは84.92%。東証1部の売買代金は2兆1529億円。

TOPIX -1 @1,672
日経平均 -20円 @22,270円

米国株式相場は大きく下げたが、6営業ぶりに上海株が下げ止まり、円相場が円安方向へ振れたことなどを受けて、TOPIXも日経平均も小幅安となった。ファナックや安川電機などの中国関連株は上げたが、TDKや村田製作所などスマホ向けに部品を供給する電子部品株が軒並み売られた。

日経平均の日足チャートを見ると、先週金曜日の陰線の終値と本日の陽線の終値がほぼ同じとなる「出会い線」となっており、金曜日の下げの勢いを本日はほぼ止めたと言える。株価は上向きの10日移動平均線の上にあり、「時の利」は買いである。ただ、25日移動平均線はまだ下向きのままであり、目先は不安定ではある。

中国汽車鉱業協会の発表によれば、中国の新車販売台数は9月、10月と続けて2桁の減少となった。世界第2位の経済大国である中国の景気減速の新たな兆候である。今日のところはファナックや安川電機など中国関連とされる銘柄は上げたが、向かい風が吹いていると見ておいた方が良さそうである。

優利加さんのブログ一覧