米連邦準備理事会(FRB)は8日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の現状維持を決めた。米経済は大型減税などで成長率が3%台に高まり、物価上昇率も目標の2%に到達している。声明文は「さらなる利上げが正当化される」と改めて言及し、12月の会合で追加利上げに踏み切る可能性を示唆した。(声明文の要旨3面に)
短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標は、投票メンバー9人の全員一致で年2・00~2・25%のまま据え置いた。FRBは9月の前回会合で利上げに踏み切った。今回は金融引き締めの影響を見極めるため、政策変更を見送った。
トランプ大統領はFRBの利上げに「(大型減税などの)これまでの成果が台無しになる」と批判を強めている。市中金利の上昇で住宅投資などが下押しされるためだ。ただ、パウエル議長らは「金融政策の判断に政治的な要素は加味しない」と中央銀行の独立性を繰り返し主張しており、声明文でも利上げ路線を堅持する考えを表明した。
声明文では「経済活動は力強い水準に高まっている」と景気動向に自信をのぞかせた。米経済は大型減税が追い風となり、7~9月期の実質経済成長率が3・5%と、潜在成長率(2%弱)を上回って推移している。失業率は約48年ぶりの水準にまで下がっており「ここ数カ月の雇用増は力強い」と主張した。
FRBが重視する個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率は、7カ月連続で目標の2%を維持。FOMCは米経済が一時期の物価の停滞から脱しつつあるとの見方を強めている。先行きの政策も「段階的な利上げが正当化されると想定している」と表明。12月の次回会合で追加利上げに踏み切る可能性を示唆した。
FRBは9月の前回会合で、2018年中にさらに1回の追加利上げに踏み切る考えを示している。長期金利の上昇で米金融市場は株安に見舞われたが、FRB高官は「一時的な相場の調整」と静観を続けている。ただ、トランプ米政権が仕掛ける貿易戦争が米景気のリスクとなる。FOMCは声明文で「企業の設備投資は、今年前半の高い伸びに比べて緩やかになっている」と指摘した。
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6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件
おはようございます。ちこさん、コメント感謝します。
アメリカはアメリカ第一主義としてますね。
韓国にはマイナス材料でしょう。
こんばんは。
今夜のNYダウとNASDAQは下げています。
やっと下げたという感じです。
為替から見るとアメリカの利上げは韓国などにはマイナスですね。
日本にはプラスでしょうが・・・。
こんばんは。弥吉さん、コメント感謝します。
私はそれを好循環になる様に探っているのです。
消費税も監視が必要です。
その中から有望な投資先を見つける事です。
こんこん。
日本の企業成績はおおむね好調のようですね。
後は賃金が上がれば消費も伸びますが、日銀のペーパリングへの道筋は見えてこないですね。
そこへまた消費増税。当分0金利は続きそうです。
こんばんは、yoc1234さん。コメント感謝します。
アメリカ国内では様々な問題を政治色が出てるので、
ある意味切り離して急激な変化を鎮静化させようとしてますね。
しかしトランプさんはやりそうですね。
アメリカ国内では様々な問題を政治色が出てるので、
ある意味切り離して急激な変化を鎮静化させようとしてますね。
しかしトランプさんはやりそうですね。
こんばんは。
既成事実だが、利上げするとトランプさんはFRBにメスを入れそうね。
勢いでやっちゃうかも。
そうすると、株価が上がり続ける。