TOPIX +29 @1,681
日経平均 +401円 @22,487円
米中間選挙結果は「ねじれ議会」となったが事前予想通りだったということで、安心感から米国株式相場は大幅高となった。これを好感して、TOPIXも日経平均も大幅高となった。円安方向に振れたドル・円相場も好感されたが、米国の通商政策に対する懸念も根強い。トランプ米大統領は「日本は米国車を輸入せず、仮に輸入する場合でも莫大な税金がかかる」と無知で見当違いな非難をしている。他方、11月末に予定されている米中首脳会談に向け、トランプ大統領が強硬姿勢を緩める可能性はある。それでも米長期金利が上昇していることや、米中貿易摩擦は根本的には解決できないことを考慮すると、日本株がこのまま大きく反発を続けるとあまり期待しない方が良いだろう。米国は確かに景気が良い。しかし、トランプ政権はもともと好景気だったのに大型減税を実施して好景気を先食いしたとも言える。2019年度はその反動で失速する可能性が高い。また、日本の株価も東京オリンピックの時を参考にすれば、オリンピック開催の半年くらい前までにはピークを迎えると見る。ということは、これからの反発局面は最高値を更新して行く反発ではなく、どこかで戻り高値を付けに行く反発ではないだろうか?
日経平均の日足チャートを見ると、11月2日に10日移動平均線を回復し、本日、25日移動平均線も回復した。当面の上値抵抗線は23,000円辺りである。
33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、鉱業(2位)、その他製品(3位)、電気・ガス(4位)、水産・農林(5位)となった。