018.11.05
トレーダー発展途上人の青年に、大衆を逆手にとれれば勝てるようになるよね? と聞かれた。
いやぁ、少なくともあっちには、そんな器用な真似はできない。
あっちなら、テクニカルでトレードをやっている人たちが、どこで入ってくるのか、どこで離脱するのかがわかったほうが、はるかに勝ちやすい。
テクニカル派の動きは、けっこうわかりやすいし、それを逆手にとるよりは、その流れに乗っかった方が、無駄な精神力を使わなくて済むからだ。
テクニカル派は、買いのパターンでいえば、ここを超えたら買ってくる、ここで押し目をとってくる、ここを切ったらトレ転とみなして離脱するという、だいたい狙い所が、みんな同じだ。
ただ、5分足を見ている人、1時間足を見ている人、半日足を見ている人、日足を見ている人、週足月足を見ている人で、節が違う。
自分が狙っている時間軸より長い時間軸を狙っている人たちと、方向が一致すれば、流れに乗れる確率は上がる
テクニカルで動く人たちが一斉に動くと、けっこうなお金様が動くから、チャートが動く。それを見た、なんもあんまり考えてない人たち、発展途上人青年がいうところの大衆がおっかけてくる。その人たちがさらに株価を順行させてくれているあいだに離脱する。
株って奴は、買いの場合で言えば、自分が買った後で、さらに高値で買ってくれる人に売りつけなければ、トレードは完了しない。八百屋で野菜を買うように、品物が山積みされていて、売買されているわけじゃない。
大衆を逆手にとる手を探すよりも、テクニカル派がどこで動くのかを考えれば、自分が手を出そうとしている位置の危険度がある程度判定できる。
危険度がわかる。そこからトレードを考えるのは、あっちが守備先行型のトレーダーだからで、攻撃先行型の人なら、同じことを、どこで出来高が爆発し、価格が一気に走るかわかる。そこから守備を含めたトレードを考えるだろう
買いでいえば、テクニカル派はどこで入ってくるのか、どこで空売りを仕掛けている人たちが損切りをいれてくるのか、損切りが入れば、株価は大きく順行するよね~ みたいなことを考えた方が楽ではないかと思うのだ。
まああっちには、自分以外はみんなバカで、バカをくいものにするのがトレードって考え方では、なかなか先が遠かったってだけなんだけどね。
その人に合う考え方って、大事だなと思うよ。たかが考え方、されど考え方というのが、トレードほど強く影響する職業もないのではなかろうか