やはり「魔物が住む」と言われる10月

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅続落した(DJIA
-608.01 @24,583.42, NASDAQ -329.14 @7,108.40
)。ドル円為替レートは111円台後半の前日比円高水準での推移となった。本日の日本株全般は大きく続落した。東証1部では、上昇銘柄数がわずか34に対して、下落銘柄数は2,072となり、全面安。騰落レシオは81.37%。東証1部の売買代金は29813億円。

TOPIX -51 @1,601
日経平均 -822 @21,269

やはり「魔物が住む」と言われる10月である。米国株がハイテク株を中心に大幅下落したことを嫌気して、TOPIXも日経平均も大幅続落した。米中貿易戦争が業績に悪影響を与え始めており、中国関連株やハイテク関連株への売りが急増した。景気減速懸念が高まり、上海や香港などアジアの株式相場は軒並み安となった。また、円相場が円高方向へ振れた。日経平均の102日からの下げ幅は3000円を超えてきた。75日安値@21,463円をも割り込んできた。この3週間だけで、世界の株式時価総額が約720兆円も吹き飛んだ。債券や為替など他の市場が比較的安定しているのに、株価だけが急落している。株価は長く上昇してかなり高くなり、その調整が起こっている。

米欧がともに金融政策の正常化に向かう中、株高と低金利が共存する「適温相場」は終わりつつある。金利が上昇してくると債券が相対的に魅力的となってきて、PERの逆数である益回り(一株利益/株価)と比較されるようになる。債券の高まった利回りと競合するためには、一株利益を上げるか、株価を下げるしかない。また、リスクパリティ戦略が広まっており、この手法は、株価が下げて変動率が高まると自動的に売りを出してくるのでますます下げを加速する。

大バーゲンセール中につき、N株を買い増しました。A株は指値にわずかに届かず買えなかったので、明日、また狙います。


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業種すべてが下げた。下落率トップ5は、サービス(1位)、ガラス・土石(2位)、その他製品(3位)、医薬品(4位)、電気機器(5位)となった。

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