短期筋中心の買戻しにより大きく続伸

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅上昇た(DJIA +547.87 @25,798.42, NASDAQ +215.75 @7,645.49)。ドル円為替レートは112円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,950に対して、下落銘柄数は119となった。騰落レシオは109.41%。東証1部の売買代金は2兆5140億円。

TOPIX +26 @1,714
日経平均 +292 @22,841円

ゴールドマンサックスなど四半期決算が好調だった米国株の大幅上昇を受けて、TOPIXも日経平均も大きく続伸した。日経平均は前場で一時400円超の大幅高となり、心理的な節目であり、目前の上値抵抗線でもある23,000円にあと少しまで迫った。しかし、上値が重いと見限った短期筋による利益確定の売りが増え、上値を抑えた。日足は長めの上ひげを引いた短陽線となり、上値の重さを印象付けた。

昨日と本日の反発は短期筋による日経平均先物の買戻しが主導したと見られ、中長期を見据えた投資家による現物株の買いはまだ十分ではなさそうである。足元の反発が継続するかどうかは、来週から本格化する日本企業の2018年4~9月決算発表の内容次第だろう。

主力20社の為替感応度は1円の円高で1000億円ほどの営業利益が減少する。今年度の想定為替レートは105円前後が中心と見られ、今の為替レートが続くなら今期業績は上振れが期待される。ただ、これはすでに相場に織り込まれているのではないだろうか。市場参加者の意識は今期見通しから来期見通しへ移っていると思う。米国金利上昇が引き金となってドル高・新興国通貨安が進んでいるため、新興国に事業展開している企業の連結決算に悪影響を及ぼしそうである。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、証券(1位)、精密機器(2位)、その他金融(3位)、金属製品(4位)、不動産(5位)となった。

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