その際には、野球の知識があまりに乏しかったためか、「打った!センターバック!キャッチャーフライです」とシュールな実況をして視聴者を驚かせた実績があります。また、コールドゲームのルールを理解していなかったため、コールドゲームを前にして「何が起こっているんでしょうか?」と、アナウンサーとしてあるまじき実況をしたこともありました。
アナウンサーとしてはいささか不名誉な伝説を作ってしまった小野文恵アナでしたが、ある時、夕方の報道番組「イブニングネットワークやまぐち」のメインキャスターという大チャンスが巡ってきます。番組は大好評で、なんと視聴率20%超えを記録。どうしてそこまで好調なのかを不思議に思った小野文恵アナが、視聴者に理由を尋ねたところ、「あんた(小野)があまりにたどたどしくて、恐ろしくて、目が離せないんだ」と言われたとか。
このように、どこかあぶなっかしい新人時代を過ごしてきた小野文恵アナですが、25年という長い年月キャリアを積み続け、アナウンサーとしての技術を磨いてきているのは確かです。さらなるステップアップを目指してか、2017年10月からは、NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」の語りも担当しています。
笑ってしまう、天然のキャラが好きです。