TOPIX -1 @1,822
日経平均 +94円 @24,034円
TOPIXはわずかに下げたが、日経平均は8日続伸した。日経平均は終値で24,000円台を回復した。配当権利落ちが約155円あったことを考えると、今日は実質的に249円高であった。1月23日高値@24,129円を超えるかどうかが次の目標となった。この目標を超えると、1991年11月まで遡らないと上値抵抗線らしきものがなくなる。この原動力は、今まで何度か指摘してきたが、外国人投資家の買い戻しだろう。東証の投資主体別売買動向によれば、外国人は今年1月から9月第2週までに、現物と先物の合計で8兆3778億円を売りしてきた。しかし、日本株は下がらず、むしろ上げて来たので、慌てて買い戻している。さらに、安倍晋三首相が3選されて日本の政治的安定が改めて示されたことも外国人が日本株を買い戻す理由となっている。10月から本格化する主要企業の4~9月四半期決算での業績上振れやさらなる円安進行も期待される。ただ、そろそろ米中貿易戦争の影響が企業業績に現れてくるはずだ。中長期的には下げ圧力となるので注意しておきたい。
日経平均ベースの予想EPSは、現在、1,724円である。PERは13.9倍。もし、予想EPSが現在のままで業績上振れがないとしても、仮にPER=15倍まで買われると、1,724X15=25,860円まで上昇余地がある計算になる。もし、5%の業績上振れがあるとすれば、1,725X1.05X15=27,153円まで上がると見積もれる。これは取らぬ狸の皮算用だが、さて、どうなるか?権利行使価格@25,000円のコールオブションの売買が盛り上がっているところから見ると、多くの投資家は現在値よりさらに上を予想している。
33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、石油・石炭(1位)、水産・農林(2位)、精密機器(3位)、鉱業(4位)、小売(5位)となった。